先代の頃からお世話になっているお客さま。
10年前に裏返しをした6畳間の表替えと、新規に入れた廊下の畳裏返しのご注文です。

廊下とお部屋の畳縁を同じにして統一感を持たせました。
無地の畳縁はスッキリしていて広々と感じられます。
10年前、「廊下を畳敷きにしたい。」と要望をいただき新規で製作した畳。
当時の写真がコチラ↓

そして今回裏返した畳がコチラ↓

敷居と同じ厚みの畳を敷き詰めたので、部屋と廊下との段差がなくなり、
さらには夏涼しく冬は温かみがあり、スリッパを履く必要がなくなって快適になったと喜んでいただきました。

大きな大黒柱と、わずかに出っ張っている柱。
S字クランクになっている廊下の採寸と制作には、当時先代と苦労して作った記憶が蘇ります。

大黒柱の大きな畳の切り欠きは裏返せないので、玄関框側の畳表と交換し、1枚だけ新しい畳表を付けました。
経年の畳の乾燥などにより丈が縮み少し空いた隙間は調整・修繕で直し、奥の6畳間と共に再び綺麗で明るくなりました。
「ねえ。畳屋さん聞いて!」
「廊下に畳があるのが当たり前になってて、昨日畳がなくて気づいたことがあるんです!」
「畳がないと、トイレの水を流す音が廊下のこっちまで響くんですよ!」
「畳って吸音効果があるんですね。こんなにも違うと思いませんでした!」
そうなんです。
畳には細かい空気の層がたくさんあります。
その層で音まで吸ってくれるのが畳のすごいところなんです。
硬すぎない適度な柔らかさは衝撃を緩和してくれ、歩く負担も軽減されますしね。
足当たりも良いし最高ですね!
「細かく丁寧に畳を修繕していただいて、本当に大満足です。ありがとうございました。」
喜んでいただけて私もとても嬉しいです。
また元気で次回の畳替えでお会いしましょう!
ありがとうございます。
★畳替え・張り替え作業を得意とする、長野県松本市・安曇野市・塩尻市を中心に営業している畳の専門店 -村松畳店 -