畳、そろそろ新しくしたいけど天然い草の畳って、同じ畳なのに値段が色々あって分からない。
いったい何が違うの?
知らないお店にいきなり畳替えを注文するのも不安だし、ネットで調べても値段はピンキリ…
どこのお店に頼もうかお迷いのあなたに、畳表の違いをアドバイスします。

1枚に使われるい草は約4,000~7,000本。
高級品ほどい草の本数が多くなります。
い草の長さは約100~150センチ。
長さ別に仕分けたイグサを1本ずつ使い、畳の表は織り上げられていきます。
長いい草ほど、色も太さもそろった部分を使用できるのでグレードが高くなります。

上の写真は、当店の【蘭】というグレードになります。
長くて美しいい草をふんだんに使用しているので、目も詰まっていて艶があります。
織っている糸は太い麻糸2本芯。

麻糸は強くてコシがあり、とても丈夫!
【桜】【百合】クラスの畳表は、麻+綿糸。

こちらも上級品に使用されていて耐久性に優れています。

おてごろの価格帯は綿糸で織られ、い草の本数も少なめ。価格を抑えるほど擦れやすくなってきます。

また、低価格帯になると短いい草を使用しているので色ムラも出てきます。
さらに、
い草のグレードは、年数が経つほど違いがはっきり分かります。
こちらは、施工して数年使った畳の写真です。

い草の産地熊本で、レジェンドの愛称で知られる農家さんが製織した畳表。
年数が経って色焼けしても艶はそのまま。
黄金色に輝く逸品。い草自体は劣化しない、まさに「経年美化」の畳です。
同じく数年使用されたこちらの畳は、貸家などに使われるお手軽価格の畳表。

黒い筋がまるでバーコードのようにまだらに出て、艶がありません。
最初はどちらの畳も青かったのに、年数が経つとこれだけ差が出てきます。
こんな方には【おすすめ】ランクの畳がおすすめ!
・い草の香りや質感を楽しみたい方
・長く使いたい方
・小さなお子さまやペットがいて、安心な素材を選びたい方
・見た目にもこだわりたい方

とはいえ、予算や使用目的によって、【おてごろ】ランクもアリです。
たとえば「賃貸で表面だけ安く直したい」
「とりあえず急場しのぎ」ならコスパ重視の畳表お選びください。
見た目は似てても使っていくうちに違いや差が出てくる畳。
後の満足感にも関わってくるので、これらを踏まえてお部屋の使用目的や、何年くらい使いたい。などの希望を畳屋さんと相談し、実物サンプルを見ながらあなたの「一番」を見つけてください。

実際に見て、触れてこそ、本当の良さが分かります。
ありがとうございます。
★畳替え・張り替え作業を得意とする、長野県松本市・安曇野市・塩尻市を中心に営業している畳の専門店 -村松畳店 -