中古住宅を購入してから3年。
2階の和室5畳間は、これまであまり使っていなかったそうですが、
今回、来客を控え、寝室として使うことに。
そこで、「畳を新しくしたい」とご相談をいただきました。
中古住宅ということもあり、今回は畳表だけを交換する「表替え」ではなく、
畳床からすべて新しくすることになりました。
畳表については、
「国産の天然い草が良いな。」
とのご希望。
そこで、熊本県産の天然い草を使った畳表を選んでいただきました。
天然い草の「縁無し畳」

今回製作したのは、畳の縁を付けない「縁無し畳」です。
縁無し畳に使用する畳表は、「目積織り」といって、通常の畳表よりも細かく織られています。
手触りもサラッとしていて、とても気持ちの良い畳表です。
ただ、天然い草の縁無し畳は、見た目以上に手間のかかる仕事でもあります。
畳表をきれいに折り曲げるために
天然い草の畳表をそのまま折り曲げると、い草が割れてしまうことがあります。
そのため、折り曲げる前に畳表に充分な水分を含ませ、柔らかくしてから折り曲げていきます。
ここで難しいのが、水分を含ませるタイミングと、その加減です。
水分が足りなければ、い草が割れてしまう。
どのタイミングで、どのくらい水分を含ませるのか。
畳表の状態を見ながら判断していきます。
ここは、やはり経験値が物を言います。
同じ天然い草でも、その日の状態や畳表によって微妙に違います。
一枚一枚の状態を確認しながら、手を加えていく。
こうした細かな作業の積み重ねが、縁無し畳の仕上がりにつながります。

畳を納めて
完成した畳をお部屋に納めると、
「わあ。とても良いい草のにおいですね♪」
と、お客さま。
天然い草ならではの香りを感じていただけたようで、私も嬉しく思いました。
今回の和室が、これからお客さまを迎える部屋として、そして寝室として、気持ちよく過ごせる空間になれば嬉しいです。

ありがとうございます。
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